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「何が言いたい。方向性の違いとかカッコいいこと言っておきながら、結局は卒業して社会人になってまでは夢を追いかけられない、だから解散しましょうって言うまるでどっかのバンドのようだな。お前らはあいつらと同じ現実主義者か?」 「サブリナはそんなことを言っているわけじゃないんだよな~」 「じゃあ何が言いたい」  キンヤが窓の外に向けていた視線を戻しリイトを捉える。険しい彼の表情に私はどぎまぎとした。 「僕だってメジャーになりたいよね~。でもさ、何時まで経ってもボーカルを決められないんじゃ目指しようもない。リイトがこだわるのはわかる。ボーカルはバンドの顔だからね。だ~けど、いないよりは普通強の歌唱力をもったおっぱいちゃんでもいた方が数千倍ましってこと。サブリナはそれを言ってまーす。四年経った、バンドを結成して。そしてそれはそのままボーカルの空白期間に値しちゃいます」
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