0人が本棚に入れています
本棚に追加
第二話 魔法少女イスラフィル
ドガァン!!
自分達の近くで爆発音がした
「お姉ちゃん!」
「芽里!」
「なんで奇襲なんか仕掛けて…」
「わからないよ~、お姉ちゃんどうしよう」
「私が見る限り虹色の羽根が見えた…、たぶん天使が攻撃している」
「天使…ってことは、堕天使が奇襲しているってことかな」
堕天使の話は聞いたことがある、古に神によって作られたが、自らの意志で堕天又は、神に逆らった元天使を言うらしい
しかし、今回のは爆発する武器みたいな物を投下してくる、天使でも堕天使でもそんなことをするというのはミカエルくらいしか聞いたことがない。 しかも、爆発するので爆発するものと言えば爆弾やミサイル等が当てはまるのだが後者はたぶん無い。 そして、聞いたことのあるミカエルもこんな小規模な爆発ではない。 というのも、ミサイルにしてはそんなに威力が無かったからだ
「これは…、争って来るかな」
小言で呟いた
「え?」
芽里が困惑した顔をしていたが気にしない
「芽里、私ちょっと一暴れしてくるね」
「え!?ちょっと、たぶん無理だよ~」
「大丈夫、それに、悪しきやつは滅さないと」
「うん…、わかった…本当は行って欲しくないけど…」
芽里はこういうときに関してはものわかりが早い
「魔術スキル発動≪変身≫!」
その瞬間、香菜の体を光が包み込むように纏わり、白い羽根の天使に変貌を遂げた
◇
空中では…
「…」
先ほど爆発したところ付近を睨み付けながら空中を動き回っている天使姿の魔法少女が居た
名前は佐々木玲音菜、魔法少女名をイスラフィルという
「…来る」
そう呟いた瞬間、地上から白い羽根の天使姿の少女が向かってきた
「ちっ、天使に変身するのかよ、面倒くせぇ」
そう呟き黒炎の剣を錬成し、白い天使目掛けてメテオを降らせるようにいくつも落とした
◇
一方その頃妹の芽里はというと…
「通常魔術消費のなかで消費が早いから使いたくないんだけど…」
─悩んでいた
タブレットセレクション画面には、≪オペレーター≫というものが表示されていた
≪オペレーター≫それは、自分の選択した魔法少女に接続し、その魔法少女が戦闘終了状態になるまでオペレーション(指揮)するものである、それがある程度遠くても通信でき、さらに、近ければ間に障害物があっても通信できる
しかし、ある程度以上遠くかつ間に障害物が有ると使用不能になる、有能魔術スキルのため魔術消費が他の通常魔術スキルのなかでトップクラスに群を抜いて激しく、それをオペレーションしている間は消費し続けるため体力的にきついという弱点がある
「…お姉ちゃん、どうしよう…」
自分以外誰も居ないなかで呟いた
◇
その頃香菜は…
「黒炎の剣…」
そう呟いたことで判断が遅れた
1秒後
「防御スキル、≪ホワイト……≫間に合わない!!」
そのまま黒炎に飲み込まれた
「……」
所詮この程度か、最近は落ちたな格が
イスラフィルは心のなかでほくそ笑みながら、黙って燃える黒炎を見ていた
次第に炎の勢いが衰え、空の青さに溶け込んでいった
「!?」
しかし、先程焼いたはずの白翼の天使が溶け込まずに残っていた
何であれに焼かれずに残ってるの!?
通常魔術、≪全射弓(フルオート)≫
相手の声は冷静を保ちながらも、静かな怒りを出していた
「ヤバっ」
動揺したことで次の判断が遅れた
「間に合わ……」
グサグサグサグサ…
その直後、弓矢に体のいたるところを射抜かれた
口からも体のいたるところから血飛沫が上がった
そのまま地底に落ちていく……かに思えたが……
先程居た場所から2~3メートル程下に落ちた場所で何とか堪えていた
そして相手に聞こえないくらいの小さな声で、
「……力は計れた」
そう言って身を翻し、自分の中のトップスピードクラスの早さで自然に溶け込んでいった
射抜かれた影響で口内が血の味で気持ち悪くなりながら……
◇
相手が2~3メートル落ちてから僅か数秒で相手が撤退していったのを見て、
「あいつは一体、何のために襲って来たんだ?」
数秒頭の中で考えたが、答えは出るはずもなく、
「まぁ良い、今度襲ってきたら殺すだけだ」
そう言って、自分が来たルートを引き返した
魔法少女プロフィール
茜沢香菜
魔法少女名:ヘヴンズエンジェル(変身後は天使に変身)
20歳
性格
家族には気を許しているが、それ以外は気を許しているものがほとんど居ない。
気を許しているものには普通に接するが、気を許していないものには変身前の見た目からきつく見られることが多い。しかし、根はかなり優しいので気を許しているものが危機的状況なら自分の命を賭して守るという優しい性格を持っている。
能力
土属性
個人能力スキル
(設定中)
その他
茜沢芽里とは姉妹
一言コーナー
瑠菜さんから許可を貰っている、移籍作の続きのストーリーを考えるのが難しい……
最初のコメントを投稿しよう!