【2000字掌編】サンタクロースは全力疾走

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「望海さん、ぼくとお付き合いしてください。年齢差なんか埋めて見せるから」  突然の展開に望海は言葉を失くし、そして考え込んだ。  駅前のカフェ。告白した目の前の啓吾は、期待と希望を込めた瞳で見つめている。  賑やかな店内を、サンタが彼氏だという歌か流れている。  4歳年下の啓吾は、大人になった望海の心に、全力疾走で滑り込んできた。
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