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プロローグ
10月の良く晴れたある日
「ふぁぁ眠い…」
「しっかりしてくださいよ。今日は学会なんですから。」
「そんなこと言われてもな、昨日夜遅くまで起きてたんだから仕方ないだろ。」
欠伸をしながら後輩に言うのは数学科3年佐倉ハジメ。秋田研究室の学生リーダーだ。
「夜遅くって何やってたんですか?どうせゲームでしょ。早く寝てくださいよ。学会の日判っていたんですから。」
ハジメに呆れたように言う三里。よく間違われるが男だ。
「そろそろ時間だぞ。準備しろよ。」
「仕方ねぇ。やるか。」
「研究ノートはどこにありますか?」
「この机にあるはずだ。…他に準備するものは?」
「あ、ありました!これですぐ向かえます。」
「すぐ行くぞ。」
「は、ハジメ先輩!?待ってくださいよ。」
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