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この国ではこういった行為をする際にもほとんど女性が優位だった。
組それぞれであるのは勿論だが一般的に、女性から強く求める傾向が強かった。
故に、卯瑠のように「いやだ」「だめ」と否定的な言葉を発する者が少ない。おまけにそう言っておきながらも体からは「はやく」「もっと」と言わんばかりの反応が返ってくる。
レオンはそのいじらしさに酷く興奮していた。
自らの指でぐずぐずになっていく卯瑠に、レオンの自制心はもうどこにもなかった。
「あっ、あ、やだやだやだ!そこもうゃ…っ」
「本当に嫌か…?」
「や、やだぁ…!なんか、変なの!だめ、なの…!!」
体を丸めて縮こめる卯瑠。レオンは卯瑠が言う「変」の意味をそれとなく理解した。
だからこそ、指の動きを止めることはない。
「そうか、じゃあ変になるのを手伝ってやるから」
「は、っ何言って…」
言いかけたところでぐるり、と体を転がされて仰向けになる。その上に高揚した様子のレオンが跨って卯瑠を見下ろした。
紅の瞳に囚われ、逃れようとしたところで再び指が芽を摘む。
「んぁっ!」
「いいか、ウル。今からすること、されることをお前がこの先俺以外の奴とするのは許されない」
「は…ふ、ぁ…??」
「いいな?」
空いた手に頭を撫でられ、卯瑠はろくに頭を働かせないうちに頷いた。
頭を撫でられる感触がなによりも好きだった。だからそうされると、嫌なことも考え事も何もかも良くなってしまう。
それにそもそも、こちらの世界で恋人など望んでいるわけでもなく、ましてこんな事になるなんて思ってもいなかった。
「は…いい子だ、ウル」
目を細めたレオンの顔が近づいてきて、卯瑠の唇が塞がった。
少し食まれた後に、舌が隙間をこじ開けて入り込む。
出せ、と催促するような動きにおずおずと自らの舌を差し出すと熱が絡む。
ぐちゅぐちゅと上からも、下からも響く音が卯瑠の耳を侵していく。
「んん…はふ、ぅん……」
「はぁっ…ウル、ほら、ここの感覚を忘れるな」
「ぅ?っ、あっ!!ん、む…!」
蜜を絡めた指がここに集中しろと芽を弄る。
キスと水音に行っていた意識が再びそこに集中して、一気に押し寄せた刺激に卯瑠の体が震え跳ねる。
「ぁっ、あ、や、だめ、むぅ…っは、ゃめ、そこばっかも…っ」
「そうか、ここばかりでは確かに…こっちが寂しいだろうな?」
「へ…?」
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