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26. 鍵をかけたら #
欲でドロドロのキスが止まらない。
蒼佑の家の、広くもない玄関で。
壁に背中を押し付けられてキスをして
ガチガチになったアソコを、お互いに
擦りつけあえば、それだけで、もう射精しそうだ。
「そうすけっ !そうすけっ !
なんか、、出ちゃいそう……!」
「マジで? まだ何にもしてないじゃん」
「…だって……~っ脱ぎたい」
「シャワー浴びたい?」
「ん。一緒に浴びたい…」
蒼佑はイヤらしいほど綺麗な顔で笑って
いいよ、と応えた。
シャワーを浴びながらお互いを洗いあうと
俺は簡単にイッてしまった。
「可愛いな…… 櫂
溜まってた?」
「う…うん、、」
「今日は全部出させてやるよ」
「何それ、こわい」
おでこをグリグリくっつけて、二人で笑った。
「……… 櫂 俺のものになってくれる?」
「……え?」
「俺だけの櫂に……。
前みたいに曖昧な関係じゃないよ。
交遊関係だって口出すし、煩いことだって
いっぱい言う……それでもいい?」
シャワーがザーザー
俺たちと浴室の床に打ち付ける音が耳に響く。
「………蒼佑も?」
「ん…?」
「蒼佑も俺だけの蒼佑になってくれるの?」
蒼佑は髪からつたって流れるシャワーを
はらうように、俺の瞼を指先で撫でて笑った。
「もちろん」
「本当に?俺も口だすよ
浮気したらコロス!」
「ハハハ、怖いな」
「……愛してるって言ってみて」
ふんわり唇を重ねて 囁くようにねだる。
「アイシテル」
「……全然だめ、もっとここに響く感じで」
蒼佑の手の平を、自分の心臓に重ねる。
「愛してる」
蒼佑が心臓じゃなく俺の胸の先をギュッとつまんだ。
「…あっ、、」
「響いた?」
悪い顔で笑って、更に両手でゆっくり転がす。
「……そ、、うじゃな、、、ズル…」
蒼佑の胸にもたれて、しがみつくと
俺の耳に唇を寄せてもう一度蒼佑が言った。
「愛してるよ」
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