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柔らかく広がるようになり、指が3本入るようになっても足りない。自分の指では、入ってもせいぜい第2関節までだ。 もっと奥にっ・・・。 届かないもどかしさとイキたい衝動に、僕はいったん指を抜くとディルドを取り出し、ローションをかけて一気に後孔に突き入れた。 あぁ・・・! その衝撃に下肢は弾け、白濁を吐き出す。 けれど、僕は手を止めずディルドを激しく出し入れする。 は・・・はぁ・・・ぁ・・・。 あの人はいつも、僕を後ろから激しく突いた。 かつてのあの人の息遣いや熱を思い出しながら手を動かし続ける。 放ったばかりのそこは休む間もなく与えられる快楽に芯を保ちながら再び硬さを増し、透明な液を流し始めた。そして僕は後ろの感じる一点を狙って責め立てる。 あっ・・・あぁ・・・っ! 体に衝撃が走り、再び達した。2度目のそれは先程のものより長く体の中を這い回り、一瞬手が止まる。けれど、直ぐにまた手を動かした。 あの人は、僕が達しても動きを止めなかった。余韻に浸りたがった体に何度も欲望を穿ち、息付く間もなく何度もイカされた。 それはそこが空っぽになっても続き、僕は空イキを繰り返す。 あの人が僕の中で果てるまで・・・。 でももう、あの人は居ない。 僕の中で果てることはない・・・。 僕は出すものが無くって空イキをすると、ディルドを引き抜いてベッドの外へ放った。そして、泥のように重くなった体を精液まみれのシーツに沈ませる。 翌朝、激しい後悔と虚しさに襲われるとわかっていても、僕はそのまま落ちていく意識に身を任せる。何も考えられないくらい深いところまで落ち、僕は眠りについた・・・。
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