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「 来年もサンタ役目指そうという気になってきたよ。今度は君と過ごすクリスマスの事も忘れないようにしないと」
コーヒーの存在を思い出し、口に含むとかなり温くなっていた。
「サンタは大人達の夢も袋に詰め込んで背負ってるのかも。ねえ、マシュー、来年のクリスマスの前に、私の子のサンタになってくれない? 」
「え? 」
「妊娠したのよ。これ、プロポーズ」
サラリと表情を変えずにクインが告げた。
「ええ? 」
思わず外に目を遣り、またクインに視線を戻した。
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