phobia

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「失色」 吐露した白い弱さに君は泪を拭ってくれた 行き交う季節の変わり目で失くした君よ 失った総てを、独りの生を赦せないのと生きている今を憎めない 幾つもの私の身体があなただったから 片脚と殻が彷徨い探してる 嫌う事も愛す事もない耐えられぬ重さ 目の前が剥がれゆく色彩であなたを連れて行く 過ぎてゆく中で忘れていくのだろう 思い出しては 忘れていくのだろう… それが美しい事なのだから 優しさも想い合う事もない頃にまた過去の季節と一緒に流れて どこかに居るかと、どこかで 私のどこかで 何処?
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