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………？
「………おいでよって……どこに？ 」
ハテナ顔の私を見つめ
プールサイドに腕を組むようにして
「ここに」
にっこりと笑う。
「ここって……」
そこに行けば良いのかと思って立ち上がったら
「タオルとシャツは置いて来てよ？
濡れちゃうじゃんか」
その言葉に動きを止めた。
「それ………どういう意味………？ 」
「プールに一緒に入ろうって言ってんの。
そういう意味」
微笑む彼と真顔の私
目と目を合わせたまま。
「私、服だけど」
「うん、分かってる。
良いじゃん、誰もいないし。オレが許す」
微笑んでるけど
この人、本気で言ってる。
そして私を試してる。
「3000万でオレはアンタを買ったんだから
オレのものでしょ？
オレの言う事聞いても良いんじゃない？ 」
勢いで3000万なんて言っちゃって
なんであの時
自分がそんなふうに言ったのか……なんて
"後悔先に立たず"
今の私にピッタリ過ぎる言葉。
でも今更無かった事になんて言えないし
言いたくない。
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