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猛の家に連れ込まれて、そのまま猛の部屋へ。入るとすぐにベッドに身体を投げられる。ギシ、とベッドが軋み、猛も乗り上げてきた。
「た、猛先輩」
「なんだ? 相手してくれんじゃないの?」
くるみに覆いかぶさるようにして猛が見下ろしてくる。
ぎらぎらと光る充血したひとみが怖くて、でも怖いだけじゃなかった。
欲情を孕んだ熱のこもった視線にくるみは釘付けになる。
「……」
「俺が怖いか?」
違う、と首を振った。
怖いけどそれだけじゃない。
でもどう表現していいかくるみにはわからなくてただ黙りこむことしかできなかった。
「んっ!」
突然熱い唇がくるみのそれを塞ぐ。
何回かしたキスの中で、一番乱暴だった。
くるみの動揺や抵抗などかまうことなく、猛の舌がねじ込まれる。熱くぬるついた舌がくるみの咥内を舐る。何度されても息が苦しくなる行為だ。分厚い舌がくるみの舌を絡め取る。濡れた舌が動くたびにクチュクチュと音を立てる。
「ン……ちっちぇえ口、舌も……かわいい」
「っ」
キスから逃れようと顔を動かしても猛にしっかりと固定され、さらに深く貪られる。合間に猛の息が漏れるのが耳をくすぐり、くるみの身体はカッと熱くなった。
キスをしながら大きな手が、くるみの胸の上に置かれる。
あの時のことが、鮮明に思い出された。
「ふあ、あ、せんぱ」
「こっち、この前弄っただけでイったよな……感じやすいんだな」
「っ、わ、わかんない、です」
服の上から大きく手を動かされ、胸が形を変えていく。
「気持ちいいんだろ?」
制服の中に入ってきた手も、熱かった。
「んう……」
すぐにブラジャーをずらした手が直に胸を揉み、先端を見つけ出す。指でこすられると、小さな膨らみは主張を始めた。
くすぐったいよりもおかしな快感が全身を駆け巡る。
この前と同じだ。
おかしくなってどこかに飛んでしまいそうになる。結局最後のことはあまり覚えていないので、またあんなことになってしまうのだろうか。
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