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「んっ……」
くるみの口から自然と甘い吐息が漏れる。
「よくなってきたか?」
「っ、あ……はあ」
ぐにぐにと中で指が動く。
腰が浮いて勝手にくねってしまう。もう痛みはなくなり、今はただ感じたことのない気持ちよさに身を委ねていた。
「あっ!」
猛の指が内側の壁をこすった時、より大きな声が出ていた。目の奥が白く光る。
「ん? ここか?」
「あっ、や、んん!」
反応のあった場所を猛がもう一度指の腹でこする。指の動きがはやくなり、くるみの身体はいちいち敏感に反応する。
「ま、待って、あっ」
また、あのおかしな感覚だ。
なにかがこみ上げてきて、怖い。
でもまた味わってみたいとさえ思うようになっていた。
「――っ!」
ぐりぐりと猛の指で中を押し上げられ、くるみは彼の指を締め付ける。ぎゅっと目をつむって、またあの白い世界へと飛んでいた。
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