07.先輩の太い指*

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「んっ……」  くるみの口から自然と甘い吐息が漏れる。 「よくなってきたか?」 「っ、あ……はあ」  ぐにぐにと中で指が動く。  腰が浮いて勝手にくねってしまう。もう痛みはなくなり、今はただ感じたことのない気持ちよさに身を委ねていた。 「あっ!」  猛の指が内側の壁をこすった時、より大きな声が出ていた。目の奥が白く光る。 「ん? ここか?」 「あっ、や、んん!」  反応のあった場所を猛がもう一度指の腹でこする。指の動きがはやくなり、くるみの身体はいちいち敏感に反応する。 「ま、待って、あっ」  また、あのおかしな感覚だ。  なにかがこみ上げてきて、怖い。  でもまた味わってみたいとさえ思うようになっていた。 「――っ!」  ぐりぐりと猛の指で中を押し上げられ、くるみは彼の指を締め付ける。ぎゅっと目をつむって、またあの白い世界へと飛んでいた。
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