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その日はすぐにあみが寝てしまった為に会話はあまりしていないが次の日にDMのやり取りでまた一緒に通話する約束はした。 学校に行くとすぐに慶介が俺のところに来た。 「凪俺は春が来たかもしれん。今度な2人でデートする事になったんだよ!」 「おぉそうか……」 慶介のテンションの高さに朝からついていくのは相当きつい俺は若干引き気味で相槌を打っていた。そう言えば俺もネットで出会いがあった事を慶介に言うべきだろうか。いや、言うのはやめておこう。今は慶介の春が来てしまったと言う報告を聞いておこう。また改めて言うことにしよう。 「デートとかどこにいけばいいと思う?」 「デートかあまり俺も女の子と出かけた事がないからな」 「あまりって事はした事あるんだろう。昨日ネットの事教えてあげたんだしギブアンドテイクで教えてくれ!」 「悪い。俺も実はない……」 慶介の目はどこか憐んでいるような目で俺はとても哀しくなった。
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