4人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうしよっかな」
街路樹の電飾の飾りを見上げると、その背後に冬の澄んだ空気の中で青空が見える。
太陽の光もまあるく柔らかで、夏の太陽のようなギラギラとした強さは感じられない。
「同じ太陽なんだけどなぁ…全然、違うよね」
ぼんやりと空を見ていたら、急に周囲の空気がザワザワしてきたことを感じた。
それに気付いて、緊張が走る。
気付かれた?
慌てて動いたら、逆に目立っちゃう。
落ち着かないと。
心の中では色々と考えが目まぐるしく展開しているけれども、身体は空を見上げた格好のままで固まる。
最初のコメントを投稿しよう!