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まどろみから覚めて、ふと窓の外を見ると、周りの風景の全てが雪に覆われて真っ白だった。
「まもなく~
最終駅~。
ご乗車ありがとうございました~。」
と言う、アナウンスを聴いてから、私はゆっくりと立ち上がって、伸びをしてからもう一度ポットの紅茶を飲んだ。
列車を降りると、まだ夕方なのに既に空は暗く、その代わりにホームと駅舎の灯りが反射する白い雪の輝きが際立っていた。
無人駅から道路まで、辛うじてスコップで人が一人通れるくらいだけ除雪してある道路までの道を転ばないようにゆっくりと歩いて、パパのクリーム色のワゴン車に乗った。
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