episode9 いつかその時が来たら

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「誰も梨花を責めてないんでしょ?マネージャーすらね。保身に走って誤魔化して、雪子たちに謝罪もない…。このままじゃ、あたし、許せないから!雪子の心の傷のためにも、あたしがあいつをぶん殴る!!真波さんは、雪子たちが戻ってきたら、何も言わないで。あたしが来たこともね。知らなくていいから。だから、ここからはあたしに任せて!」 私はそう言って歩き出してカフェを出ていくと、テラが柱の影に立っていて、すぐに気がついてあたしに歩み寄ってきた。 「終わったか?てか、ロスに真っ直ぐ行くんじゃなかったのかよ」 「…うん。そのつもりだったけどさ。様子が見たかったんだ。でも、雪子いないし。北海道に行っても、また入れ違いになるなら、いいや。ここはこっちにいる人に任せる。ロスに行こう!あ、テラのとこに匠から連絡来た?」 「来たよ。シカトしたけど」 「うん。いいよ。今回のことは、あたしが全部責任持つ!じゃ、空港ー!!」 「シャワー浴びたい」 「だめ!すぐ行くんだよ!!」 「えぇっ?!眠くないのか?時差ボケは?シャワーは??」 テラが文句タラタラ言ってるけど、あたしはすぐに国道に出て走っているタクシーに手をあげてタクシーを止めた。すぐにタクシーはウィンカーを出してあたしたちの前に停まり、ドアが開くとあたしが乗り込み、テラも急いで乗ってきた。 「成田までね!!」 「成田?」 運転手は驚いて振り向いてあたしを見つめてくる。 「いや、待てよ。…羽田。…羽田空港でいいわっ。急いでねっ」 さあ!次はとうとうラスボス梨花に会いに行ってやる!!待ってろよ!!
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