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ツースクープのアイスクリーム(4)
その木陰は、もちろん涼しい。ファンの回る談話室ほどではないが、ジョンは、あんな場所よりもここのほうが断然良いと思っている。ほかの子供が大勢いる談話室は、いつ行っても息が詰まる。
ジョンは、イチョウの木の根元まで歩いていった。そして、あいさつのつもりなのか、強くて柔らかい幹を小さな手のひらでぽんぽんと叩いた。
それから、木の根元に腰かけた。空のかなたを見上げながら、アイスクリームを一匙ずつ口に運ぶ。
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