雲を着た少女(2)
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雲を着た少女(2)
南からやってきた風は、ジョンの細い髪をなびかせていった。気持ちよくて、ジョンは目をつむる。ここを吹き渡ってくる風は、たとえ南風だろうといつも涼しい。ここに来る前に、林の木々がその熱を洗うせいかもしれない。 次に目を開いたとき、ジョンは、おや、と目を見開いた。
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