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シロツメグサ 約束
カキーン
バットにボールが当たり勢いよく空にあがる。青い空に小さな丸い玉。
俺は外野でそのボールをとるのが仕事。ボールを目で追いかけて、うまくとれる場所に移動する。
そして、敵がどこにいるかもチェック。確認してると、遠くに髪の長い女性がグラウンド横を通るのが見えた。
一瞬時が止まったように思った。あの女性を俺は知っている。
コン
ボールが地面が落ちた瞬間に俺は我にかえる。あ、しまった。
「おーい!陽呉!ちゃんとたまをみろよっ」
「ごめん、ちょっとよそ見してた」
「よそ見する暇なんかあるかーっ!お前のせいで、満塁じゃねーかっ」
怒られながらも、俺はチラッとさっきの女性が通った場所を再度チラッと横目で見た。
もうすでに先ほどの女性はいなくなっていた。
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