木村豆腐店

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 「なんだよ話して!!」 そう言う守のまえに父親は一枚の手紙を見せた。  「これが何だかわかるか?おめーの先生からの手紙だ!!単位てのがこのままじゃ取れなくなるみたいじゃねえか!!お前学校行ってねーんじゃねのか?」 俺は卒業を無事できるかどうかわからないほど、学校の授業を出ないで遊び歩いていた事がとうとう父親に発覚したのだ。  「うるせーー!!んなの知るかよ!!」 その一言に親父がキレた・・これが親父の俺に対する最後となる暴力だった。  「なにーー!!この馬鹿息子がぁぁあ!!お前のためにどれだけ俺が心配してると思ってるんだぁぁあ!!!こいつめ」 俺を殴る親父の拳は俺の心の何かを変えようとしていた・・
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