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俺は親父がどんな仕事してたのか改めて気になり、いや、親父にまた逢いたいという気持ちもあったのかもしれない。もう逢う事なんて永久に出来ないのはわかってるけど、親父が下で働いているような気がして、俺は階段を降りて親父の職場である一階へと降りていった。
「おやじ!!」
豆腐を作る機械があったり、豆腐を入れる水槽が置いてある部屋の電気をつけてもそこには当然親父の姿形なんかなかった。
「おやじ・・ごめんなさい・・」
いつも親父の白衣姿の後ろ姿しか見てなかった職場は今は誰もいない静かな空間で寂しさだけがそこにあった。
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