第2章『勃発』

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その4 ケイコ 結局、祥子と私は麻衣についても、久美を通じてやり取りは行うべきだろうといういうことになった 「じゃあ、以上を多美に話そう。おけいも一緒にさ」 「うん」 ... 多美にはそのまんまを話したよ そしたら… 「…ああ、それでやってくれ。迷惑かけて悪いが、なるべく早く退院して戻るから。よろしく頼むよ、二人とも…」 多美は最後にちょっと涙ぐんでた ... 「…ケイコちゃん、終わったのか?」 「うん。アキラ、待たせてゴメン。ええと…、それじゃあ紹介するね。いずれも南玉連合の仲間で、左から片山アカネ、西脇理沙、そしてこの大柄の人が現トップの津波祥子だよ。…そんで、この人が私の愛する彼、香月アキラ…」 私はちょっと照れくさかったけど、素直な気持ちで、3人にアキラを紹介した はは…、アキラは赤くなって、大テレだ ... アキラと3人は、笑顔でそれぞれ挨拶を交わして和やかだったが… 祥子がすぐに、笑顔からきりっとした顔に変わった そして… 「ああ、アキラさん、今回は南玉を離れたケイコにも、いろいろ力を貸してもらうことになりそうなんです。お二人の生活にはなるべく負担にならないように、私たちも心しますので、ひとつ、よろしくお願いします」 祥子… 「お願いします…」 アカネと理沙も祥子が頭を下げたのに続いたわ… 「…こちらこそ、ケイコをお願いします」 アキラは簡潔に返事をして、ぺコンと頭を下げた その際、口を開くまでにちょっと間があったんだよな アキラ、ひょっとして…(苦笑) ... 「明日はさ、バイト2時で終わるんだけど、その後、南玉OGの人と会うことになると思うんだ。夕方なるべく早めに帰るようにするからさ…」 「ああ、ゆっくりでいいよ。それにしても、南玉連合の子って、けっこう普通の子ばかりなんだね。それにあのトップの人、あんな礼儀正しくてびっくりだよ。ちょっと意外だった」 「ハハハ…、アキラからしたら、スケ番とかズベってイメージだんたんでしょ?」 アキラは笑いながら、「まあね…」だって 「オレさあ…、あんまり杓子定規じゃなんだからって、さっきは”例のケイコ発言”…、喉まで出かかってたよ。でも、言えなかった…、はは…」 やっぱりな… ”(南玉のみんなに)呼ばれれば、彼とヤッてる最中でも駆け付ける…”
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