chapter7

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朝美の思わぬイタズラに、私は涙目になってしまう。 「うーん。ちょっとわさびが多かったみたいだね」 「いやちょっとどころじゃないって!」 私がむせていると先程まで言い争いをしていた、優希が心配そうな顔をして戻ってくる。 「ちょっと杏奈どうしたの!?」 「ちょっとわさびを取りすぎただけだから大丈夫だよ」 事情を確認した優希は朝美へと詰め寄り、焼き上がった、たこ焼きを確認した。 「まさかこれの中には入れてないでしょうね?」 朝美はバツが悪そうな顔をして遠くを見つめてしまう。再び優希に詰め寄られると、観念したのか朝美は口を開いた。 「そんな怖い顔をしないでくれよ。半分ぐらいにしか入っていないハズだから…」 なんと焼いた半分のたこ焼きにわさびが入っているという事実が発覚した。それを確認した優希は体を震わせていた。 「ロシアンたこ焼きだよ。きっと大盛況になるハズだよ」 「半分がわさび入りだと数が多すぎなのよ!」 優希の怒号が教室内に木霊した。結局わさび入りのたこ焼きは、処分するという事で落ち着いた。
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