chapter7

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「いやーさすがだよ。ぶっちぎりで優勝するなんて凄い事だよ」 文化祭の片付けをしている頃、ベスコンの結果が発表された。三年ペアの一位と参加ペア全体一位の二冠を達成してしまった。 「ありがとう朝美。まさか一位になれるとは思わなかった」 「ずいぶん謙遜するじゃないか。私は最初から優勝出来ると思っていたよ」 朝美は自分の事のように喜んでいたので、私も素直に嬉しいと思った。 「まあ杏奈が出るのだから当然よね。正直白田でなくとも優勝はしていたハズだけれど」 優希と目が合った陽ちゃんは彼女を睨むが全然気にしている様子はない。 「優勝出来たのは半分は陽ちゃんのおかげなんだからさ。そう言う言い方はしちゃダメだって」 「まあ杏奈がそう言うなら、そうにしときましょ」 上機嫌な優希とは違い、陽ちゃんは不機嫌そうな顔をしていた。それから他の友達や担任の先生に祝福の言葉をかけられ、学生生活最後の文化祭は幕を閉じた。
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