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「やぁ、いらっしゃい。暑いから早く中に入りなよ」
電車に乗り、やって来たのは朝美の家だった。電車を降りてから、ここまで5分足らずの道のりなのだが、真夏の外は暑く、少しの時間でも汗をかいてしまう。
中に入り、冷房の効いた部屋へと案内される。汗ばんだ体をエアコンの風が一気に冷ましてくれる。
「すみません、私まで一緒に」
「いやいや気にしないでくれよ。それにしてもまさか電車で来るとはね」
彩香と家にいる時に朝美から連絡があり、二人で朝美の家に行く事になったのだが、暑いからと電車で来た事を朝美に指摘される。
「私は自転車で行こうって言ったんだけど、彩香が暑いからって嫌がっちゃってさ」
朝美はうんうんと何故か一人で頷いていた。
「さすがは陽介の妹だね」
「えっ?それってどうゆう意味ですか?」
彩香の問いに朝美は気にしないでくれと答えたが、彩香はとても気にしている様子だった。
「ところで、今日は二人で何をしていたんだい?」
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