chapter6

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朝美の家を訪ねてから数日経ったのだが、何も進展は無く、いつもと変わらない日々を過ごしていたが、その日は突然訪れる。 「杏奈。今日は作戦決行の日だから宜しく頼むよ」 えっ?朝美からの急な発言に私は戸惑い、驚く。 「急過ぎじゃない?もっと具体的に何をするとか教えてくれない?」 「良い顔してるね。何も心配はしなくていいよ。君は今日、そのまま家に帰り、ただ指示を待てば良い」 朝美はそれ以上の事は言わず、ただイタズラな笑みを浮かべるだけだった。 私はその言葉に従い、放課後になると真っ直ぐに帰路を目指す。教室を出る時に、彼の方を見ると、ダルそうな眠そうな顔をしていた。 家に着いて連絡を待っているが、なかなか連絡は来ない。すぐ来るとは言っていなかったが、それでも来ないのでは無いのかと心配になってしまう。 家に着き、一時間ほど経つ頃にようやく携帯にメッセージが届く。送り主は彩香からで、私の部屋に来てとかなり短い内容だった
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