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「よ、よう。言い訳してもいいか?」
「いや、ダメでしょ」
ダメと言ったにも関わらず彼はここまでの経緯を説明し始めた。
「なるほど。朝美の誕生日をサプライズで祝いたいって言われたんだ」
「そうだよ。彩香がしつけーから断われなくて。朝美が部屋に入ってきたら出て来てクラッカーを鳴らせばいいからって言われた」
「そしたら朝美ではなく、私が入ってきて、話を全部聞いてしまったと?」
彼は気まずそうに頷いた。まあこればかりは私にも責任があるので彼を責める事は出来ない
「わりーとは思ってる。でもあの状況じゃ、さすがに外に出れねーよ」
「わかってる。別に怒ってないよ。それより私達の話を聞いてどうに思った?」
陽ちゃんは少し考えた後で、わからないと答えた。たしかに急な事だったので頭が回らないとは思う。
「そうだよね。正直私もよくわからなくなった。京香の悲しそうな顔を見ていたら、やっぱり私が間違っていたのかなって…」
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