chapter6

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翌日学校へ着くと、朝美がすでに教室で待っていた。いつもは私の方が先に着いているので、彼女が先にいる事は珍しかった。 彼女は私と目が合うとすぐにこちらへと駆け寄ってきた。 「やぁおはよう。昨日はどうだったんだい?何も連絡をくれないから遅くまで話をしていたのかな?」 私は昨日の事を彼女に話した。 「その後は、なんだか気まずくなっちゃったから、すぐに解散しちゃった」 「なるほど。じゃあ後は陽介の返答待ちってわけだね。ここまで来るのに時間がかかったけど、よく頑張ったじゃないか」 朝美は私の事を褒めてくれたが、周りの皆には大分迷惑をかけてしまったと思う。 「迷惑ばっかりかけてごめんね。こんな私に協力してくれてありがとう」 「でも頑張ったのは杏奈本人だよ。まだ京香ちゃんとの事もあるけど、それは彩香ちゃんにお願いするとしよう」 京香とはあの後、何も話をしていない。家に帰って来なかったので、彩香の所に泊まったのだと思う。
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