chapter6

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「ふざけんなよ!こっちは二年連続だぞ!」 放課後になり、文化祭の話し合いをしていたのだが、朝美が陽ちゃんと話をしたと思ったら、彼は突然怒り始めた。 私は司会をしながら黒板に文字を書いているので、彼等が何を話していたのかはわからない。ただ朝美が、なんとかなると言った内容の話をしていたに違いない。 「ま、まあ落ち着きなよ。皆が注目しているじゃないか」 「関係ねーよ!俺はもう出ないからな!それにもっと適任の奴等がいるだろ」 そうに言うと、陽ちゃんは裕太くんの方を見ていた。 「勘弁してくれよ。優希が絶対出ないって言ってるし、俺は無理だ」 クラスの皆は彼等が付き合っている事を知っているので、問題ないが、他のクラスの子達は知らない人もいる。 前に優希は嫌な思いをしているので、皆に見せびらかすような真似をしたくないのは凄くわかる。 「じゃあ誰が出るんだよ?今年から各クラス1組ずつ必ず強制参加になったんだぞ」
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