過去

5/6
前へ
/22ページ
次へ
そんな雄大さんの焦る声に我にかえると 突然震え出す体 何度も私の名前を呼びながらゆっくり近づき 「大丈夫?・・・じゃないよね。 家に、帰ろう。一緒に行くから」 家に着いても震える私 雄大さんがお母さんに話す声が 近くなったり遠くなったりする 「お母さんがついてるから」 と涙声の母に抱きしめられ それからは病院に行ったりしたけど 頭がぼーっとしていてあまり記憶に無い 幸い近所の人の目に触れる事が無かった 学校も体調不良で1週間程休んだ ただ呆然として過ごした その間に家族で話し合い 私がこれ以上傷付く必要はないと 警察に届けも出さなかった
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加