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カランとドアの空く音がする
「いらっしゃいませ」
と言いドアの方を見ると
黒髪、長身で優しげな目をした
彼と目が合った。
「あこちゃん、こんにちは」
「こんにちは、雄大さん」
スーツ姿でパンを買っているのは
6才離れた兄の友達。
「ちょっと小腹すいたから」
と言いながらコロッケパンを選んでいる。
「懐かしいし、美味しいよね」
小さく笑って言う。
「よく買ってますよね」
と私が言うと嬉しそうに頷いた。
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