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やぁ。初めまして。
僕の名前は…えっと…
今回は「たかし」…か。
という訳で、改めまして。
僕の名前は「たかし」。
ごく普通の家に住む、その辺にゴロゴロいそうな少年だ。
さて、今日は僕が住んでいる町の、ちょっとした「違和感」について紹介していこうと思うよ。
まず、この町には日付という概念が無い。
時間はあるのに日付が無いなんてすこーしおかしいと思うけど、ここに純然たる事実として君臨してる訳だから、しょうがないよね。
日付がないから、必然的に年齢もなくなる。
僕に誕生日は無いし、生まれた時から僕は
今とそっくり変わらない姿で過ごしてきた。
だから、どのくらいの時間が経ったかも知らないし、今さら知ろうとも思わないね。
さて時間までもう少しあるから、
次は僕の家族について語ろうと思うよ。
自己紹介で君は少し「はて?」と感じなかったかい?
そう、僕には名前が無いんだ。
いや、厳密に言えば、日によって変わるっていった方が正しいかな。
僕たちの町の住人は皆、固有の氏名が無い。だから、時々くる仕事の電話の時に教えてもらうんだ。
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