6人が本棚に入れています
本棚に追加
2021.4.24
今日もバイトだった。14時~20時まで働き疲れていた。
帰宅し、夕食を済ませてゴロゴロしてると介護時代の先輩Tと後輩のAから電話がかかってきた。
※色々問題があったAとイニシャルは同じだがまったくの別人です。紛らわしいかも知れませんがご了承ください。
私「もしもし?どしたんすか?」
後輩A「あ!もしもーし!えいちゃん?ねねー今から皆で飲まない?」
私「あーお誘いは嬉しいんだけど、金無くてさー…。今回は遠慮しとくよー」
後輩A「えー、お金はT君がどうにかしてくれるって!足はあたしがするよ!ねぇどう?」
私「えー逆にそこまでしてもらうのも何か申し訳ないからいいよー…」
後輩A「気にしなくって良いから~(笑)あ、ここに可愛い女の子いるよ!」
私「どこに?」
後輩A「え、どこって…(笑)あたしの横(笑)」
私「んじゃまた後でね~」
後輩A「あーまってまって!ね?お願い!来よーよー」
私「うーん…(沈黙)」
後輩A「よし!じゃあ今から迎え行くからー!ばいばーい!」
私「え!?ちょ、待っ」
そこでブツッと電話を切られた。
後輩Aもサバサバした感じがまた可愛い女の子ではあるのだが、結構強引なところもあって扱いは難しい?方である。
渋々シャワーを浴び支度をした。
1時間後くらいに迎えにきて、私が働くカラオケ店へ向かった。車内には後輩Aの友達(女の子でこの子もイニシャルがA。Aが3人になってしまうのでaとする。)と先輩のTが乗っていた。
私「お久しぶりっす~」
先輩Tと後輩A「おひさー!」
後輩Aの友達a「こんばんわ~!」
私「どうも、こんばんわ。えいちゃんです」
a「私は後輩Aの友達のaです!よろしくお願いします~」
私「よろしくね~」
そのaは後輩Aと同い年で20歳。人懐っこく、元気なその子はどことなくFを思い出させた。"あの頃の出会い方もこんな感じだったな…"脳裏を色々と横切ったが振り払った。
カラオケに着き、受付をする。
店長「あれ、えいちゃんじゃん(笑)また来たの?(笑)」
私「遊びに誘われまして(笑)」
店長「そうなんだ(笑)何だモテるんじゃん!」
私「いやそんな事無いですよ(笑)早く受付させてくださいよー(笑)」
そんな会話をして部屋に入る。軽くaちゃんと話をすると、どうやら彼氏君と問題があって別れるっぽい話をしてきた。
a「誰かいい人いないかなぁ~」
これはチャンスと思いこう発言した。
私「ここにいるよー?」
端から見ればかなりのナルシスト発言だ。
だがチャンスを手放せば逃すだけ、ここは頑張るんだ!と言い聞かせた。
a「お!じゃあLINE交換しよっか!」
マジかーーーー!!
チャンスを掴んだ気になっていた。
LINEを交換し、他愛もない話をした。
a「えいちゃんは彼女さんとか居ないの?」
私「今は居ないよ~」
a「えー!そうなの?居そうだけど(笑)どれくらい居ないの?」
私「うーん、1年くらいかな?」
a「えー長い!何で別れちゃったの?」
私「うーん…まぁ俺がお金に余裕無いしさ、彼女と遊ぶのも食事をするのもあまり満足にはできなくってさ~。余裕あるときは俺が出すんだけど、無いときは遊び自体を断ってたんよ。で、そしたら"じゃあアタシが出すから行こーよ!"ってなるんよね。俺はその子の負担になってるんじゃ無いかって気になって耐えられなくなったから別れたの。」
a「そうだったんだ~。その子の事、考えての事なんだね!」
私「まぁそーなるけどさ~、まぁ俺が悪いって事よね(笑)」
a「ちなみにさ?私が他の女の子と遊ばないでって言ったら、えいちゃんはどうする?」
私「まぁaちゃんが嫌って言うなら遊ばないし、遊びに行く時は行っていいか確認はするかなー?」
ベストな返しだと思った。もう、こう言った浮気系の事で失敗したくなかったからだ。
a「えー!ほんと?今時珍しいね~!真面目さんだ!」
私「そんな事ないよ(笑)」
その後も話は弾み閉店時間になった。
a「ねぇ次はどこ行くー?」
後輩A「アタシ明日仕事だからとりあえずシャワー浴びたいわ~」
先輩T「…zzZ」
私「んじゃ俺ん家近いし家来る?」
後輩A「シャワー使って平気なの?実家でしょ?」
私「大丈夫だよー、どーせ皆寝てるし!」
後輩A「じゃあ行きますか!」
a「はーい!」
寝てる先輩Tを引きずり車へ移動した。
家に帰宅し、皆を自室へ案内する。寝てる先輩Tはベッドに寝かせ、aちゃんは部屋の端に座り、後輩Aを風呂場へと案内した。
部屋に戻り一息つき、後輩が戻るまでの間aちゃんと会話をして時間を潰した。
知り合ったばかりの女の子と話すのは新鮮で、どこかモドカシク、ドキドキした。久々の感覚だった。新しい出会いは楽しい。
後輩Aが風呂から戻り、濡れたままの髪はどこか大人の美しさと言うか色気があり魅了された。
朝4時を回り、後輩Aとaは帰っていった。
その後もaちゃんとは2~3日LINEでやり取りをし、いつからか既読が付かず返信も一切来なくなった。
5月1日
未だに既読も付かずの状態が気になり、ブロックされているかを確認すると、なんとブロックされていたのだ。
まぁ、女なんて所詮はそんなモノだよな。
今までも散々、女には嫌な思いをさせられてきたじゃないか。今さら傷付きはしないが、やはり女には呆れる。私の人間不信は次第に強まっていた。
彼女、恋人は欲しいとは思う。独りが無理な人間だからだ。故に依存できる存在を求めてしまう。
が、同時に女や人間を信用できず、人付き合いすらも意味を為さないのではないかと思うのだ。
もう、この壊れた心は元には戻らないのかも知れない。
最初のコメントを投稿しよう!