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「じゃあ、最後に。有馬とは関係ないんだけど、六芒星の話ね。
これも繋がるのよー!」
なぜかワクワクしている水美さんに、私はまだあるのかよ!と顔を引きつらせた。
聞かない、という選択肢は与えられないようだった。
「六芒星は宗教とも縁が深いんです。
新約聖書の黙示録には、666は獣の数字と記され悪魔の数字と呼ばれています。
『ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして数字は666である。』
と記されています。
666は36の1から36までの数字の和であり、6+6+6=18=ミロク=弥勒菩薩を表し、18は観音菩薩の数字でもあります。
六芒星は2つの正三角形から成ります。それぞれの正三角形の点が3,合わせて6,合計して9、369、ミロクですね。
そして六芒星を立体にすると正四角錐が2つ。マカバスターになります。
陰と陽など相対する事象に調和を創造する力があると言い伝えられています。
古代エジプトでは、同じ空間に存在する2つの光が逆回転することで肉体と精神に作用し、別次元へと誘うエネルギーフィールドを作り出す “ Merエネルギー ” 、 “ Kaスピリット ” 、 “ Ba肉体 ” が由来と言われています。
とても強い力が発揮される形状がマカバと言えます。」
ここからは智慧さんの講義らしい。
「…ユダヤ教のシンボルは六芒星だ。
ナチスドイツはその力を使われるのを恐れたんだろうな。」
合間合間に朝輝が喋る。
いつもは朝輝があれこれ説明してくれるけど、今日は補足役に回るつもりらしい。
私はノートにメモるので精一杯だった。
「話は新約聖書に戻りますが、666は悪魔の数字と言いましたね?
ですがアジアでは弥勒菩薩や観音菩薩を表します。
なのに、なぜサタンは悪魔の位置づけなのか。」
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