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「「「かんぱ〜い」」」
僕たちは、夕ご飯兼プチ飲み会として近くの完全個室の居酒屋に来ていた。今日は何だか話があるとかで、中村さんからのお誘いだ。僕と小林先生以外に誰か来るのか、もう一つ席がセッティングされている。
「あと、誰が来るの?」
左手に持った箸で、ハマチの刺身を摘みながら誰とはなしに聞いてみた。
「河野ちゃんだよ。清水先生と小林先生と飲みたいんだって」
「河野ちゃんか、今日は隣の手術室担当だったね。緊急の盲腸だからそろそろ来るんじゃないかな」
「あっ、ほらほら、噂をすれば何とやら。来たわよ」
「あー、もう飲んでるー。すいませーん。遅れましたぁ」
明るく、人懐っこく話しかけてきたのが、河野薫子ちゃん。彼女もまた手術室看護師で、ショートカットのちょっと幼いかわいい顔、勉強熱心で将来性十分な看護師さんだ。男性医師人気が非常に高く、争奪戦は熾烈だという噂。
「で、今日は何の飲み会なんだい?」
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