彼らとの出会い

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"清水和平、起きているのだろう" 「きっ、君はこの前の」 "そうだ。痛みはどうだ" 「痛みはそれほどでもない、それより」 "そうか、なら良かった" 「それより、ありがとう」 "えっ" 「僕の右手を治してくれてありがとう」 "あっ、ああ" "ははは、お礼言われちゃったね" "ほんとだねぇ〜" 「ねぇ、君たちは誰なんだい?何で僕を助けてくれたの?」 "まずお礼より先にその質問が来ると思っていたよ" "そうだよね。わたしもそっちが先だと思ったよ" 「いや、だって、助けてくれたし」 "あっはははは、やっぱ、いい奴だな和平" "ほんとほんと、まあ、だからこそ助けたんだしね" 彼らと話してみて分かったことは、彼らは5人いる。元々は7人だったけれど、途中で2人いなくなったらしい。 そして彼らにはという概念がなかった。僕が清水和平と呼ばれて返事をしているから、そう読んでみただけらしいし。 だけれど、5人もいるのに、名前がないと会話しづらいので、名前をつけることにしたんだ。
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