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自動販売機裏の空の箱を通り過ぎ、 アパートの瓦礫の山を登り、目を凝らした。 「やっぱり、いない。」 視線を落すと、瓦礫に引っかかった紙切れが風に揺れていた。 私はそれを拾い、その紙切れに書かれた文字を読んで しばらく嗚咽を漏らして泣いた。
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