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作業員は、笑顔で 「もちろん、それはまったく構いません。 僕らでは、何もしてやれないから、有難いです。」 と答えた。 その言葉にホッとしたが、同時に「どうしよぉ」と心が叫んだ。 ただでさえ、我が家には5匹の猫が居る。 そして、クリスマスの日には、春夫と別れる。 ただでさえ、経済的な負担は増える訳だ。 しかし、帰宅した私は、自分自身を叱咤するかのように、 寝ている春夫に大きな声で宣言した。 「あの子、保護する。準備する!」
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