キミがスキ!

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「いえ、何もありません!!」 「……良かったなあ、お前。まあ、言い寄られた龍さんもまんざらじゃなかったもんな~」  まんざら? 「っ、なにがまんざら?」  ボク、どうしたらいいの?  嫌われてるのに……? 「てめ、余計なことを言うんじゃねぇ!! 煩せぇ!」  龍サンがお仲間サンに怒鳴っている。 「?」  余計なこと?  龍サン、何が煩いんだろう。  お仲間サン、煩くしてないよ?  むしろ怒鳴ってるのは龍サンの方だ。  ボクはみんなと龍サンが話している内容もよくわからなくて、首を傾げてしまう。 「よしよし、頑張ってアプローチしてたもんな。良かったな~、しっかり可愛がって貰えよ?」  お仲間サンの一人がポンポンと頭を撫でてくれた。  龍サンと同じ。  やっぱりこの人達はとっても優しい。  だけど。  ボク、迷惑じゃないのかな?  チラっと龍サンのお顔を見れば、困っているような雰囲気はあるものの、怒ってるふうじゃないみたい。  太い眉毛がハの字になっている。
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