キミがスキ!

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 グッ。  胸の前で拳を作る。  決意を新たにしていると、だけど龍サンは頑固だった。 「迷惑だ」  ぶっきらぼうな返事が返ってきた。   だけど……だけど!!  むぅうっ! めげないモンッ!! 「龍サン!!」  もう一回、お願いしようと声を上げれば――。 「お前、いい加減にしろよ!」  眠りに入っていた草サンや川サンたちを起こしちゃうんじゃないかっていうくらいの大きな声があたりに響いた。  怒鳴られたって全然怖くないよ。  龍サンが優しいこと、ボク知ってるモン!!  だからボクはお月様がひょっこりお空に顔を出す頃、毎日龍サンのところに通った。  だけど龍サンからは同じ返事ばっかり。  それでもめげずに通っていると、龍サンはぱったり川に来なくなった。  ――何時かは来てくれるかもしれない。  もしかしたら風邪をひいちゃったのかもしれないし……。  だからずっとずっと龍サンを待つんだ。 「おい、お前」  後ろから、ブンブンっていう大きな音が聞こえてきた。もしかして龍サンかな?
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