キミがスキ!

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 お風邪、なおったのかな? 「龍サ……」  期待に胸を膨らませて振り向けば……。  だけどボクが思っている人とは違う人間がいた。  見慣れない人間だ。  だれ?  この人たち、ボク知らない。 「龍の男って噂、本当か?」 「へ?」  何を言っているのかわからない。  だけどなんだか龍サンたちのような優しい感じはしない。  なんだろう。  威圧的で怖い。 「……っつ!!」 「逃がすかよ!」  この場所から逃げようとしたら、すぐに腕を掴まれる。  バタンッ!  地面に倒された。 「いたっ!!」  大きな音と一緒に身体には痛みが走る。 「さすがは奴の男。なかなか可愛い顔してるじゃん?」 「やっちまう?」 「そうだな。日頃、龍には世話になってるし、こいつでシめさせてもらおう」  なんだろう。  わからないけどものすごく怖い。 「やだっ!! はなせっ!!」  大きな声を出して離すよう言っても、全然聞いてくれない。
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