パーティーと言う名の合コン

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「…おい、小橋。入り口近くに池澤さんがいたとはいえ、先に先輩に挨拶だろ。基本だぞ」 「はーい。鷲宮主任、おはようございます」 「はい、おはよう」 鷲宮主任は普段は温厚だが、こういう面には厳しい。 匠海くんもこんな調子だけど、仕事はバリバリこなしている。 「じゃあ…給湯室に行ってきますね。匠海くん、ミルクは?」 「一個。砂糖はいいや」 「了解」 鷲宮主任は、次期係長との噂がある。 一ヶ月ほど前だっただろうか。お昼休みに化粧室で食後の歯みがきをしていた時のことだ。 女性社員二人が話をしながら入ってきた。 「ねぇねぇ、このフロアってかっこいい人多くない!?」 「あ、私も思った!営業事務なんて面倒~って思ってたけど、何か頑張れそう」 (こらこら…仕事の活力源がイケメン社員って。いいけどさぁ) 邪魔になると思い、空間の端に移動した。 話を聞いている限りでは、どうやら同じ階の営業課の所属で、私より1、2年後輩らしい。何となくメイクののり具合が違うし。ピチピチ肌が憎い。
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