パーティーと言う名の合コン

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朝礼が済むと、それぞれ業務に取りかかる。 私は、資料が入った段ボールを抱えて会議室への廊下を歩いていた。 隣には同じく段ボールを抱える向かいのデスクの鈴城真葵。こちらにはペットボトルのお茶が入っている。重たいせいか、足元がおぼつかない。 「鈴城さん、大丈夫?もう少しだから頑張って」 「平気よ、これくらい」 会議室に着くと机の上にドサッと荷物を置いて、資料とお茶を人数分並べていく。 会議中にペットボトルのお茶に口をつけている人なんて、あまり見たことがない。経費の無駄じゃないかとたまに思う。まぁ私は意見する立場ではないし。 ハゲ散らかした上役の面々に『女の分際で』なんてネチネチと言われかねない。 「…20人分。数合ってるよね?」 「うん、お茶が余ったわね。2本はお昼用に貰って、残りは冷蔵庫に入れよう。誰かが勝手に飲むでしょ」 「そうだね、じゃあ段ボール倉庫に置いてくるよ」 「お願いね。私、先に戻ってるわ。お茶は持ってくから」 「ありがとう」
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