パーティーと言う名の合コン

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にしても浮気って…。秘書課の若い子気に入ってるって噂、本当だったんだ。 「ゔ…」 「唯衣?」 「読みづらい…」 「あはは、頑張れー」 まるでミミズが這ったみたいな字。とてもじゃないけど読めやしない。 この瞬間、週明け早々残業が決定した。 「お疲れー」 「お先に失礼しまーす」 定時を過ぎると、一人、また一人…と帰って行き、気がつけば広いフロアに残っているのは私ただ一人。 難読文字の解読も何とか済み、あと30分もあれば終わりそうだ。 ウーン、とのびをしていると、 「あれ、まだ残ってたんだ?」 のびたままの体勢で声のした方を見ると、匠海くんだった。 「なんてカッコしてんの。美人が台無しだよ?」 「肩凝っちゃって。これのせいで」 と例の紙を見せた。 「うわ…ひでー字」 明らかに苦笑いをしている。 「匠海くん、帰ったんじゃなかったの?」
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