パーティーと言う名の合コン

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二人きりで出かけるといった類のお誘いは華麗にスルーしているようだが、「お客様だし、無下にはできないから」と贈り物だけはちゃっかり手にしている。 「…場違いじゃない?私が行って」 『大丈夫よ。ユウはきっとドレス映えするし…そう聞いてくるってことは興味あるのね?』 さすが高校時代からの仲だけあって、よく分かってる。 「う~…今回だけだからね?」 『はいはい、ありがと。じゃあ、詳しいことは後でメールするから。じゃあね』 (パーティー、ねぇ…) ドレスアップした姿を想像して、何気なく髪に手を当ててみると伸びっぱなしで厚ぼったい。 お洒落する以前の話だよ、と一人苦笑いを浮かべて、駅前の本屋に行こうと歩調を速めた。 並木道を抜けて交差点を渡ると駅前に出る。横断歩道で信号待ちをしていると、すぐ近くにはふざけあっている少年二人組。明るい茶色の髪色を見るに、高校生だろうか。しかし今にもぶつかりそうだ。
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