思いがけぬ再会

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翌日。 ―ピンポーン チャイムを鳴らした後、すぐにドアが開いた。 「…久しぶり」 「どーぞ。入れよ」 「…お邪魔します」 軽く息を吸ってから玄関に足を踏み入れた。 テーブルを挟んで斜め向かいに座る。 「何か飲む?」 「いい、要らない。東口前のスタバで飲んできたから」 「あ、そ」 どこか素っ気ない返事。 私と目を合わせようとしないし。 自分から話があるって言ったんだから切り出してよ。 内心でフゥ、と溜め息をつくと、私から話を振った。 「話って?」 「……」 「ねぇ、聞いてるんだけど」 まだ答えない。 急かしてもだめなら待つのみ。 しばらくして―… 「…可愛げないよな、お前って」 「え?」 「会いたい時に会いたいって言わない。甘えてこない。最初こそ顔は可愛いと思ったけど、今は咲楽の方が万倍可愛い」 (―サクラ?) 「気づかなかった?俺が浮気してたこと」 「……」 「物分かりがよくて助かったけど」
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