パーティーと言う名の合コン

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入社して二年目だったか、後輩にはお昼の度に 『先輩すごぉい!どうやるんですか~、この煮物とかぁ。私なんて朝起きれなくってぇ、コンビニばっかりですよ~』 なんて言われていた。つやつやしたネイルに、ゴージャス巻き。そしてバシバシまつ毛。 …自分の支度に時間がかかるんでしょ?あなたには一生無理よ。 そう言いたかったけど、 『…母に教わったの。昨夜のおかずの残りと、あとは卵焼きとか詰めちゃえばすぐ出来るよ?』 と返していた。 『え~、私お味噌汁も作れないです~!どうしよ~』 今までどんな人生送ってきたんだ。 母の刷り込みのせいなのだろうか、空いた口が塞がらなかった。 彼女は入社半年後に 『同棲中の彼との間に子供が出来ました』 と言って会社を去っていった。 この先大丈夫か、この子。と本気で心配したけど、 『元気でね。身体、気をつけて』 と送り出した。 普通ならば後輩が出来ると嬉しいもので、名残惜しくもなっただろう…ただこの子にはそういった感情は生まれなかった。
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