パーティーと言う名の合コン

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パーティーと言う名の合コン

恋愛面においての周りからの評価は『素直になった方がいい』『損な付き合いしてる』と散々な言われよう。 自覚はある。嫌われるのを怖れてなかなか本音が言えないのだ。 心のどこかで思ってはいた。臆病な私を、誰かに見抜いて欲しいと―… 恋人と別れてから、二年目の秋。 何故か無性に人恋しさを感じてしまうのは、限界だからなのかと思いつつ紅葉が終わりかけた並木道を歩いていると、バッグの中の携帯が震えた。 ディスプレイを確認すると高瀬美和―友人からだ。 通話ボタンを押して携帯を耳に当てる。 「もしもし?」 『あ、ユウ?今電話大丈夫?』 「うん」 『パーティーの招待券をお客様から頂いたの。で、来週の日曜日なんだけど…空いてる?』 美和は輸入雑貨を扱っている店で働いている。顧客の中にはリッチな人もいるらしく、時折こういった招待券やらギフトやらを貰うらしい。もっとも彼女は同性の私から見ても美人だから、相手が見返りを目当てにしてる感は否めない。
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