25人が本棚に入れています
本棚に追加
43
「それは、今後ラブになる可能性があるってことね?」
彼女は一体何がしたいんだ。ライクだのラブだの、どうしてそこまで突っかかる。
第一、彼女から見たら僕は邪魔な存在。こんなことを聞かずに、さっさと追い出してしまえばいいものを…。
「どうなんですの?海斗くん!」
彼女が、勢いよく立ち上がった。僕を含めた周りの人は驚いたように彼女を見る。彼女は、なんだか、呼吸も荒い。
「それは、僕にもわかりませんけど…今後の展開次第…というかなんと言いますか…えっと…」
その瞬間、彼女がパチンと両手を合わせた。
そして、そのまま手を叩き始めた。
パチパチパチパチ、と部屋に拍手が響く。
この部屋にいる人は、誰もこの状況が飲み込めていない。
最初のコメントを投稿しよう!