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第三話 First murder case
「作戦開始コード:リア充大爆発、解除。BLUEHEART行くよ」
「うん…」
この会話の数分後、私にとって楽しすぎる殺戮が始まった
この時の空は雲間がやや多めな決して快晴とは言えない晴れ空だった
◇
「止めろ~!た、助けてくれ~!!」
後ろの車両から図太い悲鳴が聞こえた
声のした方へ顔を向けると、中年くらいのおっさんが電車の連結部の扉付近でみっともなく尻もちをついた状態で後退していた
おっさんの顔は汗と涙でぐちゃぐちゃになっていた
「や、止めろ、気を早まるな!お、おい」
その直後、
パァッン!!
後退していくおっさんめがけてアニメでありそうな頬を叩いたような甲高い音を鳴らしながら銃弾が一発打ち込まれた
「がっ!!」
バタリ
放った銃弾はおっさんの脳天をいとも簡単に貫き、おっさんの体は動かなくなっていた
その後方の列車の連結部からは、パッと見、私たちと同じくらいの女とその女の妹にあたりそうな女の子が出てきた
私たちと同じくらいの女の口元は笑っていた
一瞬の静けさの後、
「きゃぶっ!!」
間髪居れずに叫びかけていた女子高生たちの上半身と下半身を分けるように切り裂いた
その直後恐れ慄いた周囲の人は身を翻し、大きな波を描くように前の車両へと急いだ
しかし……
「おい、動けよ!」
「押すな、押すなぁ!!」
と、前方は逃げる人の怒号の嵐、いわゆる修羅場な状態となっていた
一方後方は、
「止めて!止めてよ~!!嫌、死にたく…ゴフッ」
「もう駄目だぁ…、もう…」
刺殺音と絶望のオーラが纏っていた
女の周囲には血飛沫が飛び散っていった
「何私に血飛沫飛ばしてんのよ、本当にうざい」
と、意味不明な言葉をポツリと放った
その口調はまるで静かにブチギレた時の声と同じような口調だった
◇
その狂騒の少し前にいる未来花(あすか)たちは…
「ふあ~ぁ、なんか凄い音したけど何?…って五月蝿っ」
銃弾の音に反応して、眠っていた大瑠もやっと目を覚ましたようだ
そして五月蝿い方向大瑠が目をやると……
そこには修羅場のような地獄絵図が広がっていた
「何?この阿鼻叫喚が炸裂している状況は」
「知らないけど一回見てみようよ」
「お姉ちゃんバカなの、お姉ちゃんも分かっているでしょ血の匂いがするの、絶対にヤバイことが起きてるでしょ、一回行ったら確実に死ぬことが何で分からないわけ?本当にバカなの、死にたいの?」
「な、なんかごめん」
これだから殺人鬼とかの頭とち狂ってる人はいやだ
そう大瑠は思いながら阿鼻叫喚の炸裂している状況の人たちを見ていた
一言コーナー
東日本大震災からもう10年たってしまいましたね……、時の流れは無情にも早いですね……。
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